裏磐梯の森から

一人暮らし老人の 日々の食事と 身辺雑記です

ラグビー精神は、福祉に通じる!

某児童相談所前所長のT氏と、仙台駅前で居酒屋を物色する。馴染みのスナックは休業。
そこで、セリ鍋を食おうと言うことになった。


これが、伝統的な仙台セリ鍋。
鴨肉とセリの根が基本。

そもそも、仙台セリ鍋が話題になったのは、ここ数年ではないか。
私が某県の教育委員会に勤務していた10数年前、この鍋はまだポピュラーではなかった。
今では、予約がなければ入れない店になってしまった「侘助」で、初めて食べた。
名物女将が、いつもの調子で、名取の農家にお願いして長い根のセリを育ててもらっていることを語っていた。彼女の発案かもしれない。


私は、片付かない仕事を切り上げたやや遅い夜、同僚と尋ねる。
目当ては、「五鉄のシャモ鍋」である。ご存じ池波正太郎の「鬼平犯科帳」に登場する馳走だ。


その折、侘助では落語会も開いていること、そして冬にはセリ鍋が旨いことを知り、何度か通った。

酒は、大好きな伯楽星、大崎市三本木の酒。
この酒は、プレミアをつけて販売されることを嫌い、特定の酒屋にしか置かない。旨く、安く飲める。そして、自己主張をしない酒、料理を生かす酒と評価される。


さて、T氏とは、村長不在の子どもの村東北で、一年間村を支えた。
S市の福祉行政の屋台骨を現場で支え、その基盤を作った、いわばレジェンドの方である。今でも、県の社会福祉士会をまとめておられる。


週に一度の顔合わせであったが、私はその折に、福祉の何たるかを学ばせていただいた。
彼曰く、それは、義理と人情の世界である。人を切り捨ててはいけない、哲学を持たねばならない、等々。


この夜も、談論風発!!! 留まることなし!!!


後任の村長が着任し、我々二人は村を後にしたが、その際じっくり語る時間が取れなかった。そこで、私が願い出て、今日の会となった。


彼は、私の一年先輩。高校時代は、県は違うが、同じラグビー部。
「身を切れ!!!」
「自分を殺して、ボールを生かせ!!!」
「All for One , One for All !!!」
話が合わないわけがない。


ラガーメンの魂は、世界共通なのだ!!
「サンドウィッチマンを見習え!」
「伯楽星のような選手になれ!」
これは、ないか。


セリ鍋〆のうどんを食べ、さらに仙台駅3Fのキリンシティで「ハーフandハーフ」を飲み、改札前でハグを交わし、私は新幹線に乗った。
よい、年の暮れであった…


おそらくT氏は、次の居酒屋に向かったことだろう…