裏磐梯の森から

一人暮らし老人の 日々の食事と 身辺雑記です

那須から喜多方、そして宮古そば

朝、トレーラーハウスで目覚める。
エアコンが快適で、何より暖かい。
トイレをすませると、既に起きていたアービン氏に、コーヒーを誘われる。
まだ6時過ぎ。

彼は、キャンプ場の看板作りをしていた。
私とアービン氏との出会いは、数年遡る。
東日本大震災のとき、私は被災し、故郷の家、友人を失った。
彼は、軍人として「ともだち作戦」に関わった。
私はその後、震災孤児を支援するNPO法人で仕事をした。
その縁が出会いを生んだ。


彼は、今でも被災地支援をしている。
その中で、那須のキャンプ場を経営することになった。
神奈川で仕事をしながら、週末、那須に通っている。片道5時間かかる。
30年の歴史のあるキャンプ場を、引き継いだからだ。
そして復活させた。日本に永住する覚悟なのだろう。私は、頭が下がる。


彼の仕事は、また報告するチャンスがある。


アービン氏のパートナーである小笹さんに朝食を誘われるが、辞退する。
また、クリスマス前の再会を約して、キャンプ場を後にする。


朝昼一緒の食事、今しか食べられないもの、ということで、宮古そばを思いつく。
喜多方の奥、飯豊山の伏流水でそばを食べさせる。
私の行きつけは「西村屋」
看板はない。天ぷらはない。もりそばと山菜・キノコのみ。

250g、二人前のそば。
身欠きニシンの炊いたもの。(これがうまい。いつかコツを教わりたいものだ)
ナメコの煮付け(菌床ではないと思う)
ゼンマイの煮物。
こんにゃくの刺身(この時期、秋から3月頃までは、生芋から作っているはず)
野菜とキクラゲのクルミ和え。
大根の甘酢漬け。2000円のセット。今日はちょっと贅沢。


これらが、山里のごちそうなのだろうと思う。
そして、昔ながらの味なのだと思う。
この量が、無理なく食べられる。


帰りしな、そばの打ち手であるおばあさまに見送りしていただいた。
宮古のそばは、女性が打つそばである。


新そば、雪が積もる前、生芋こんにゃく、絶好の季節のそば。
今年最後の宮古そばである。


夕食。
酢納豆のおかか添え。
ナッツ。
牡蛎のオイル漬け(定番)。昨夜つけ込み、アービン氏へのお土産にもしたニラキムチ。
水たこ(北海道)の頭。ここがおいしい! 本日のサービス品。

デザートは、喜多方の直売所で購入した王林。
蜜が入っていた。