裏磐梯の森から

一人暮らし老人の 日々の食事と 身辺雑記です

湯治文化の灯火が消えぬように…

今日の鳴子。雪は、全く見えません。


私が知る湯治場は、
宮城県、鳴子、松島、鎌先温泉。
岩手県、花巻温泉。
山形県、肘折温泉。
秋田県、田沢湖温泉。
青森県、酸ヶ湯温泉。
それぞれにお世話になったが、今も出向いて、その楽しさを味わえる場所は、めっきり少なくなった。


その中でも、年に2回はお世話になっているのが、西多賀さんである。

(写真は宿のHPから)


理由は3つ。
①泉質 ②清潔 ③人柄
①今日は、泉質について。
鳴子温泉は、泉質が豊富なことで有名である。一般的には、酸性の湯にまずつかり、肌の余分なものを落とし、その後、アルカリ性の湯につかり、肌の後養生をする、とよいらしい。


西多賀の湯は、だいたい中性。とりわけ私が好むのは、硫黄の匂いに加えて、その微かな油(オイル)臭。新潟周辺では多いらしいが、宮城には少ない。さらに、そのエメラルドグリィーンの色。これもめったになし。部屋8つの小さな宿である。


漂泊の俳人、種田山頭火の日記にも登場する、歴史のある宿でもある。


浴室で会った同宿の男性は、神奈川県から。腰の痛みに悩んでいるらしい。
廊下で会った中年の女性は、右足をやや引きずっていた。
実は、私も学生時代のラグビーで、右膝の靱帯を損傷しており、ここの温泉の湯は、ありがたい。


さて、湯治場の朝食。

いなり寿司。冷凍で持ち込んだ。
シジミの味噌汁。これも、冷凍で持ち込んだ。
温泉卵。いつものやつ。
ぬか漬けにカクテキ。
リンゴに自家製ヨーグルト。
まったく、山荘と変わらない。


昼食。

宿から5分ほどの場所にある「銀の匙」。
洋食屋で、ビーフシチューやステーキが好まれるようだが、私はカレーライスと生ビール。あわせて、1000円。子どもでも食べられる辛さ。
きちんと修行を積んだシェフの味。ニンジンやインゲンは、あまくグラッセしてある。
挨拶がてら、1度は顔を出す。ただし、職人気質のシェフは、きわめてそっけない。


夜。

大瓶ビール。奥様の手料理は、キッシュ風オムレツか。タマネギ、挽肉、ベーコンなどがぎっしり詰まっている。私には出来ない料理で、うれしい。
馬刺し。朝から、昨日の馬刺しでニンニクスライスを包んでおいた。会津の馬刺し辛味噌ダレで食べる。
ヒラタケ、昆布の佃煮。
リンゴ、カクテキ。
馬ガッキの残り。
これで、満腹である。


この後、ブログをアップしようと試みたが、通信ケーブルが不具合。スマホの充電も出来ず、そそくさと、8時前に就寝した。


これは、夜中に目が覚めるぞ…