裏磐梯の森から

一人暮らし老人の 日々の食事と 身辺雑記です

食文化から、価値観の違いを大事にすることを学ぶ

起床5時30分。ゆっくり休めた。頭の芯に残る眠気は、まだとれないが、普段の睡眠不足が、解消できつつあるのを感じる。アルコールも、私にしては、少量しか採っていない。それも、幸いしているのかもしれない。


若い頃、日本の東京の夏を何年か体験したが、クーラーがなくては眠れず、そして起きられなかった。


マレーシア気温30度は、そういうことには、ならない。このところ、雨が降らず、夕方はやや蒸すため、クーラーのスイッチを入れたが、我が部屋は、除湿だけで十分だ。


日が落ちると、その必要もない。扇風機で十分。


朝食、7時30分。

ご飯
味噌汁(なめこ、豆腐、麩、ワカメ)
バナナヨーグルト
自宅の庭で、バナナは実っているが、これは市販のもの。庭のバナナは、小ぶりである。

海苔
コンニャク豆腐田楽柚子味噌
目玉焼きアンズのシソ巻き
昨日の続きの切り干し大根


今日は、何もない一日。
孫や娘と、ゆっくりする。


昼食

義父が、近くのインド料理店からテイクアウトしたカレー
ビニール袋に入れて、持ってくる。
右はダルカレーレンズ豆のカレーで、辛くない。子どもは、これを好むらしい。
左は、やや辛いチキンカレー。日本のカレーに近い。

これは、ラマタ
インドの家庭では、ナンは食べない。ライスか、チャパティという全粒粉を練って、焼いたもの。ラマタは、それを何層にも重ねたもので、余所行きであり軽い。
ナンは、精白した小麦という高価なものを必要とし、さらに大きな焼き窯がなくてはならない。カレー料理を普及させるための演出で作り出した、日本のカレー文化と言うことになるらしい。
このカレーに、ココナッツジュースが合う。ココナッツは、園庭にある。


午後も、のんびりする。孫と遊んだり、昼寝をしたり…


夕食
今日は、タイ料理店に行く、ということで、娘はちょっとうれしそう。孫の方は、ちょっと迷惑そう…

ピントが合っていないが、これがトムヤンクンの鍋。

ご飯、左がグリーンカレー。いかにも辛そう。

日本で、缶詰のグリーンカレーを食べたが、全く別物である。辛いので、少量をご飯にかける。

鶏肉が入っている。

青菜の炒め。

タイ風オムレツエビが入っている。お好み焼きのようだ。

タイ料理に、チリは付かない。料理自体が、すでにして辛い。右上に見えるのが、トムヤンクン。酸っぱく、辛い。エビの味噌とカラから、濃厚なスープをとっている。味が深く、複雑である。美味しい。

メインの魚の唐揚げ。カレイのような魚か?スライスして揚げ、食べやすい。ただし、硬い骨は付いている。かるく衣がつけてあるので、天ぷらに近い。ニンニクチップ、パクチー。


デザートマンゴーご飯(カオニャオ・マムアン)は、売り切れであった。
これで、181リンギット。4700円。一人あたり、約950円。東京で食べるラーメンの値段。スレンバンでは、高級店になる。

この店の客に、中華系は、ほとんどいない。マレー系インド系。女性従業員も、スカーフ(トゥドゥン)をつけている。
店を出ると、

ハラル(HALAL)の表示がある。
これは、イスラムの食文化を守っている店という表示。従って、アルコールは出さない。その他の肉も、ハラルのルールを守って解体されてあるということになり、マレーの人々も、安心して食べられる。


例えば、昨日のKFCは、ノンハラル。たくさんの人に来て欲しいし、そもそもメニューに豚はない。町中のレストラン屋台には、ハラルノンハラル混在し、どの文化圏の客をターゲットにするかで、ハラル認証を取ったり、取らなかったりを選択するようだ。


ショッピングモールレストランは、ハラル。そこでは、豚チャーシューは、鳥チャーシューになっていたりする。スーパーマーケットでは、レジも別らしい。マレー人は、豚に触れないから…


ただし、普段の生活で、ハラルを意識することは、あまりなく、気にならないという。むしろ、様々な文化価値観無理なく混在するところが、マレーシア居心地の良さになっている気がする。


娘の家でも、朝の日本料理を義父母が食べることはない。義父は、自分で中華料理を作るが、義母は、それを食べることはしない。個人の選択、大げさに言えば、文化価値観に干渉しない。


家への帰り道、デザートスイーツが食べられなかったので、タピオカの店でテイクアウト。息子Jと娘は、おいしそうに飲むが、私は一口だけ味わう。孫は、早く家に帰って眠りたいと、訴えている。


明日は、いよいよ、彼の「百日宴」だ。